子どもたちに自信と笑顔を与えるプロジェクト

数年前から、全国の小中学校で作文の授業をしています。

子どもたちが自分の感情や意見を言葉にして、相手に伝えられるようになるための授業です。授業の体裁としては、読書感想文だったり、社会科見学後のレポートだったりしますが、この作文を書く本当の目的は、「自分を表現できる子どもを育てること」です。

ぼくは小さいころ、自分の感情を言葉にできない子でした。言いたいことはあるんだけど、大人の顔色を見てしまい、思っていることを全然伝えられませんでした。
これって、本当にきついんですよね。自分のことをわかってもらえない、それ以前に自分のことを表現できない。作文を書くときにも、自分の気持ちや感情ではなく、「大人が望むこと」ばかり書いていました。

こうなってしまうと、自己肯定感がすごく下がっちゃうんです。自分の意見なんてくだらない、自分のことは語っちゃいけない、って思うから、自分に自信が持てなくなっちゃう。

これはよくない。絶対によくない。

だから、全国の学校をまわって「感情を言葉にする方法」を伝えているんです。

完全ボランティアです。交通費もいただいていません。前泊が必要な場所には、ホテル代を自分で払って訪問しています。自分の感情を言葉にできず、自信をなくしちゃう子どもをなくすために、ぼくのライフワークとしてやっています。

楽しいですよ~

子どもたちが自分の言葉を出せた瞬間、超「ドヤ顔」になるんです。大阪で授業をしたときには、自閉症の子が一生懸命作文を書いて、一番にぼくのところに見せに来ました。

彼からしたら、初めて会ったメガネでタレ目のオジサンですよ。その見ず知らずの人に、自閉症の子が作文を見せに来るんです。自分の言葉を表現できたのが、よっぽど嬉しかったんだろうな。

彼は授業後、自分が使っているノートを持ってきて
「表紙にサインしてや。そしたら勉強がんばれるから」
「オレ、じつは将来、○○になりたいねん。だからがんばる」と言いました。
他の人に言わないで、と言われたので彼の夢は内緒です^^

またいつか、彼に会って、この日のことを話したいです。

ぼく自身、とても大切にしている活動ですが、ぼく一人ではなかなか広がりません。一緒に子どもたちの「ドヤ顔」を作っていく仲間が必要です。この活動に共感いただける方、一緒に活動をしていただける方、ぼくらと一緒に子どもたちの言葉を引き出しませんか?

ぼくが代表を務めている(社)教育コミュニケーション協会では、子どもの感情を引き出す「キッズ作文トレーナー」を育成しています。「作文」という体裁ですが、作文と書けるようになることが本当の目的ではありません。感情を言葉にすること、そしてそれを相手に伝えられるようになること、その力を子どもたちに与えるとても大切な活動です。ぜひ、こちらの【キッズ作文トレーナー】のページをご覧いただき、活動に参加してください!

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