本を出版するためには企画書を作り、それを出版社の企画会議に通さなければいけません。
つまり、編集者にOKをもらわなければいけないわけです。
そのために、みんな頑張って企画書を作るわけですが、なかには秒速で、却下されてしまう企画書もあります。というより、そんな企画書の方が多いと思います。内容が悪いわけではなく、ただ「書き方が悪い」だけのものもあります。
今回お伝えしたいのは、「編集者は、企画書のどこを見ているのでしょうか?」 です。
「企画書の書き方」について、いろんな情報が出回っています。
・インパクトがあるタイトルをつけろ
・きらりと光る切り口にしろ
・とにかく自分のキャラを打ち出せ
などなど。なんとなく言わんとしていることはわかりますが、これではあまり成果は上がらないと思います。多くの編集者にヒアリングした結果、編集者が企画書で見ているポイントがわかりました。
それは、
1.プロフィール
2.仮タイトル
です。
この2つがOKだったら、かなり好印象です。逆にNGだったら、ちょっと難しいですね。
「プロフィール」を見るというのは、その著者の実績、経験、「どれだけノウハウがありそうか?」を見るためです。編集者が一番喜ぶのは「おもしろそうな人」「すごい人」を見つけたときです。
基本的に編集者は、自分で出版企画のネタを探したいと思っていますので、素材を見つけたときに一番テンションが上がります。そういう意味で、プロフィールは超重要。
ただ、それと同時に、いえ、もしかしたらそれよりも大事なのは「仮タイトル」です。出版企画書に仮タイトルを書きます。でも、ほとんどの企画書では、この仮タイトルがイケてなさすぎます。
その仮タイトルの意味が不明すぎるんですよね。著者はインパクトがあるキャッチコピーを入れたつもりでも、ほとんどのコピーが「何を言いたいのかわからない表現」になっちゃってます。こうなると、かなりマイナスです。
その企画がいいか悪いかを判断する以前の問題になっちゃう。
企画書の仮タイトルはインパクトがなくて構いません。その代わり、
企画書を書くときには、こねくり回さず、本の内容が直接的にわかる表現で仮タイトルをつけましょう。どっちにしろ、そのタイトルは「仮」なんですから^^
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