こんにちは、木暮太一です。
朝日小学生新聞で作文メソッドが大きく取り上げられました。元気な小学生3人とぼく^^ 読書感想文を1時間ちょっとで書き上げました。子どもたちいい笑顔! ぼくもいい笑顔w
子どもからこど場を引き出すコツは「教えたいこと」を聞くことです。「その本を読んで、どう思った?」ではなく、「この本を読んでいないお友達に(パパに、おじいちゃん・おばあちゃんに)何を教えてあげたい?」と聞くんです。
小学校1年生の女の子は、『ひみつのきもちぎんこう』という本を読んでいました。この子の「教えたいこと」は、「おじさんの顔が気持ち悪くておもしろくて、びっくりした」でした。この本に出てくるおじさんが、常に口が開いてることに違和感を覚え、そこが「気持ち悪い~~~」と言ってました。それだけでも十分作文は書けましたが、もっと書けそうだったので「この本、こぐれ先生読んだことないんだけど、どんな本だったか教えて^^」というと、彼女は「主人公の男の子が、最初イジワルだったけど、だんだん優しくなる話だよ」と答えてくれました。
彼女にとっては、この本は、「男の子が優しくなる話」だったわけです。
子どもに「教えて?」と聞くと、あらすじでさえも、その子の言葉になります。その子なりのストーリーの解釈が言葉になるので、面白いなと思いました。
この「教えたいことは?」という問いかけをすることで、子どもの感情が湧き出てきます。ビックリするくらい湧き出てきます。子どもたちが作文をかけなかったり、感想を言えなかったり、自分の意見を言えないのは、子どもたちが何も考えていないからではありません。子どもたちがどう答えていいかわからない問いかけを大人がしちゃってるんです。
「なんでいつも同じことしか言えないの?」と子どもを問い詰めていませんか? それは子供の責任ではなく、同じことしか言えなくなるような聞き方をしている大人の責任です。大人の問いかけが変われば、子どもの言葉が変わります。
考えてみたら、ぼくらは作文の書き方や、考えていることを言語化する方法を教えてもらっていません。算数では「答えの出し方」を教えてもらいます。社会、理科は「事実」を教えてもらうので、答えることができます。でも、自分が考えていることを言葉にする方法は教えてもらってないんです。
だからできない。ぼく自身も、作文がとても苦手で、本当につらい思いをしました。「教えたいこと」で、それが解決します。
この方法の詳細は、『「自分の言葉」で人を動かす』に詳しく書きました。ぜひ読んでみてください。自分が考えていることを、自分の言葉で相手に伝えることができるようになります。
この記事へのコメントはありません。