こんにちは、木暮太一です。
Amazonの「使い方」について解説をします。いまのところ、販売戦略として「アマゾン無視」を貫いているぼくですが、レビューの数と、評価はウォッチしています。書かれている内容よりも、評価が平均で何点なのかを見ています。
一番いいのは「3.5」。星が三つ半ということです。
3.5になると、「いい感じに仕上がってきたな」と思い、同時に「そろそろ別の施策を考えないと」とも思います。
なぜ「3.5」なのか? それは、その本が本来想定している読者を超えて拡がってきたことを示しているからです。通常、いい本は、その本のターゲット読者が読めば、いい評価がつきます。星の数でいうと、「4」か「5」です。
でも、ベストセラーになり、ターゲットとしている読者以外の人が読むようになると、メッセージが伝わりづらくなり、評価が落ちます。いい本は、最初の評価が「4」か「5」で、その後徐々に「悪い評価」がつくようになります。そして、「3.5」くらいに落ち着くんです。ベストセラーは、レビュー評価が必ずしもよくありません。万人が絶賛する本は、よほどの内容でしょう。仲間内でレビューを書いてもらっているのであれば別ですが、通常は、そんなにいい評価はもらえません。
ぼくは、評価が3.5くらいになると、当初のターゲットを超えて広がってきたなと判断しています。ぼくは出版社経営者なので、書店のPOSデータをみることができます。そしてもちろん、POSデータから売り上げの実数値はチェックできます。でもその実売数が、「当初のターゲットなのか、それ以外に広がってきたのか」はわかりません。それを判断する一つの指標がアマゾンのレビューです。
著者の皆さん、自分の本のレビューに「1」がついたとき、凹まないでください笑 それは、当初のターゲット読者を超えて本が広がっている証拠、本来読んでもらいたい人以外にも手に取ってもらえている証拠です。
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