こんにちは、木暮太一です。
いまやビジネス社会は、「文章社会」です。電話よりも、口頭の対話よりも、メールなどの文章でコミュニケーションをとる割合が圧倒的に多いです。それだけに、わかりやすい文章を書かなければいけません。
分かりやすい文章、人に読まれる文章が書けたら、想いが伝わり、自分がやりたいことが伝わり、理解してくれる人が増え、あなたを応援してくれる人を増えます。でも、その「人に読まれる文章」を書くためには、ただ日本語の文章を書けばいいわけではありません。
相手に伝わる文章を書くためには「わかりやすい文章構成で書くこと」が大事です。文章の構成自体がわかりやすくなければ、読みづらくて仕方がないです。で、その「わかりやすい文章構成」で書くためには、テンプレップの法則®(一般社団法人 教育コミュニケーション協会)が超便利です。
テンプレップの法則とは、「この順番で要素を並べれば、どんな内容でもわかりやすくなってしまう」という魔法の法則です。その順番は、
①Theme:テーマ(何の話かを書く)
②Number:数(言いたいことの数を書く)
③Point:結論(話の要点だけを簡潔に書く)
④Reason:理由(なぜその結論が正しいと思うかを書く)
⑤Example:具体例(現にこんなエピソードがあった、という話を書く)
⑥Point:もう一度結論(最後に、ポイントを念押しする)
です。この6つの要素の頭文字をとり、強引に日本語読みすると「テンプレップ」になるので、テンプレップの法則と呼ばれています。
報告書でも、レポートでも、論文でも、日常のメールでも、このテンプレップの法則に従えば、分かりやすい文章構成になります。(テンプレップの法則については、説明力養成講座で詳しく解説しています。)
そしてもう一つ、分かりやすい文章を書くために重要なのは、「相手に伝わる言葉を使うこと」です。ぼくの本が毎回、多くの読者に読んでもらえるのは、ぼくが「相手に伝わる言葉」で書いているからです。学術論文のような書き方をしたら、どんないい内容でも読んでもらえませんよね。
では、どんな言葉なら「相手に伝わる」か? 相手に伝わる言葉を選ぶときには3つの考え方が有効です。
1.中学生がわかる言葉で伝えること
2.専門用語を、ざっくり“丸めて”定義すること
このこれができれば、あなたの文章は伝わり、あなたの「ファン」が増えます。とても単純で簡単に見えるのですが、じつはこの「2.専門用語を、ざっくり“丸めて”定義すること」ができない専門家が多いです。プロになればなるほど、「ざっくり丸める」ができないんです。「いや、そういう言い方をしてしまうと、正確ではない」と考えてしまうんです。
気持ちはわかりますが、専門用語を正確に定義・解説しようとしたら、初心者はついてこれません。ここはがんばって「丸める」を習得しましょう^^
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