自分の言葉が、結局一番おもしろい

本は、自分が書きたいことを書いてはいけない

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こんにちは、木暮太一です。

ぼくは著者として17年活動していますが、

それと並行して約10年前から出版社を経営しています。

 

出版社を経営していると日々多くの「著者(候補)」から企画の持ち込みがあります。

しかし、そのほとんどが実際には本になりません。

「本にならない」どころか「検討の余地すらない」

というのが本音です。

 

なぜか?

それは著者が書きたいことしか書こうとしていないからです。

たとえば、持ち込み企画の中で一番多いのが「自分史」です。

その著者の人生をまとめた本ですね。

みなさんは読者として、見ず知らずの人の自分史を読んだことがありますか?

もしくは、読みたいと思いますか?

 

思わないでしょう。

ましてや、お金を出して買うはずがありません。

残念ながら、自分のことをいくら語っても「商品」にはならないいのです。

 

「そんなことはわかってる」と思うかもしれませんね。

でも実際には、ほとんどの持ち込み企画が本人しか興味がない内容になっています。

「自分史」と一緒です。

 

本を書こうとする人は、世の中に伝えたいことがあるわけです。

ですが、その想いが強ければ強いほど「ひとりよがり」になってしまうのです。

これはいわば、著者が陥る罠です。

この罠から抜け出すためには、発想を変えなければいけません。

どう変えるか?

 

それを一言で表すと 「本は、自分が書きたいことを書いてはいけない」 なのです。

 

本は、著者の自己満足のためにあるのではありません。

読者にベネフィットを与えるためのものです。

自分が書きたいことではなく、相手が知りたいことを書かなければいけない。

それを忘れてはいけません。

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