自分の言葉が、結局一番おもしろい

伝える力は「プレゼンスキル」じゃない

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このブログでは、これから、「わかりやすい伝え方」の法則をお伝えしていきます。伝え方の法則に照らし合わせて、

  • よくある「わかりづらい解説文」は、どのポイントが抜けているからわかりづらいのか、
  • 「わかりやすい解説」は、なぜわかりやすいのか

を解説していきます。

 

ただその前に、皆さんの「伝え方」に関する誤解を解いておきます。

というのは、実に多くの方がわかりやすく伝えるために間違った努力をしているからです。いくら努力をしても、その努力が間違っていたら意味がありません。むしろ、わかりやすく伝えるために本当に大切なことがおざなりにされしまうことになります。それでは、いつまで経っても「伝える力」は身につきません。

 

では、多くの方がしている「誤解」「間違った努力」とは一体何でしょうか? それは、いわゆる「話し方/書き方」や「プレゼンテーション」のスキルを磨けば「伝える力」がつく、というものです。書店に行けば、「わかりやすく伝える方法がわかる!」という触れ込みで「話し方」「ビジネス文書のつくり方」「プレゼンテーション・スキル」を解説した本がたくさん並んでいます。しかし、そこに書いてあるテクニックを身につけても、わかりやすく伝えることができるようにはなりません。

 

たとえば、それらの本には「元気よく、はっきり話す」「ジェスチャーを交えて話す」などと書いてあります。たしかに、モゴモゴと話したり、静止したまま話すよりも、そのほうが相手の注意を引くことはできるでしょう。しかし、話す内容がわかりにくければ、どんなに元気に話してもやっぱり伝わりません。

あるいは、「ビジネス文書をわかりやすくするためには、重要な部分は文字を大きくしたり、色を変えて強調するといい」などと書かれています。たしかに、強調したい箇所を大きくしたり、色を変えたりすれば、見やすくなるでしょう。

しかし、それらに気をつければ「わかりやすくなる」というのは、完全な誤解です。試しに、難しい法律文書をカラフルにしてみてください。それで理解しやすくなりますか? なるわけがありません。法律文書がわかりづらいのは、「モノクロだから」ではなく、「わかりにくい内容、わかりにくい表現だから」なのです。

 

■「伝える」とは情報を料理すること

プレゼンテーション・話し方や、見栄えの工夫は、あくまでも「補助的な要素」です。プレゼンがうまく、カラフルで見やすい書類を創れるに越したことはありませんが、それができたところで、本質的には解決しません。プレゼンスキル、文書の作り方(見栄え)は、あくまでも最終的な“見せ方”の問題です。料理でいえば、出来上がった料理をどう盛り付けて、どうやってテーブルに置くか(どうやって相手に送り届けるか)、といった話なのです。

料理をテーブルに置く際に、どんなに演出をこらしてみても、料理自体の味は変わりません。そもそも、その料理がまずかったら、いくらきれいに盛り付けてベストなタイミングで出してもムダです。その前段で調理がうまくいっていなければ「まずくて食べる気がしない」「堅すぎて消化できない・吸収できない」となります。いくら飾っても、まずいものはまずいのです。

 

「伝え方」もまったく同じです。いくら「話し方」を工夫したり、「文書」の見栄えをよくしても、わかりにくい話はわかりにくいのです。わかりやすく伝えるために大切なのは、あくまで話したり書いたりする「内容」です。そして、その「内容」をどんな手順で、どのように作り上げるか、です。

皆さんは、それぞれ「伝えたい情報」「伝えるべき情報」をもっています。その情報を、きちんと相手に伝わるように”料理”する技術を身につけなければなりません。それができるようになってはじめて、「盛り付け」に工夫を凝らす意味が生まれます。

 

ここでは次の2点を押えてください。

まず第1に、「話し方」や「プレゼンのスキル」を磨くよりも先に、伝える内容を相手にとって「わかりやすく整えること」が必要、ということです。

そして第2に、「伝え方にも“レシピ”がある」ということです。料理にはレシピがあります。それと同じで、相手に伝わるように内容を整えるためにも、決まった“レシピ”があります。つまり、一定の「やり方」があるということです。しかも、料理は一品一品レシピが違いますが、「伝え方」のレシピはたった一つです。

もちろん、状況に応じて調節は必要ですが、他人に何かを伝えるときにやるべきことは基本的に同じです。この「やり方」を身につければ、あらゆる状況に対応することができるようになります。

 

 

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